ラジコンは父が亡くなった大学2年の時に始めました。父が亡くなったあと、とっても寂しくなりましてね。とにかく何かに打ち込もうと考えたわけです。そのきっかけは近所のラジコン専門店を手伝ったことでした。
ラジコンなんて子供のオモチャみたいに思っている人も多いけど、やってみると意外に難しい。でも、頑張って毎日のように操縦してたから、見る見る間にドライブテクニックがグーンと上達しました。
操縦にも自信がありますが、メカニカルや素材にも詳しいので、性能を上げるために自分で改造ができます。ソフト面も得意です。ラジコンの試合で勝つために、メーカーに行って部品や材料の改良も要求しました。「選手権で勝てれば私は幸せになれる。だから最高の部品を作ってくれ」というわけです。それもアドバイスしてコンサルフィーももらって。メーカーだって、勝てる部品を作ってビジネスになれば嬉しいはずじゃないですか。そういう論理ですよ。
そして日本初のプロのラジコンチームを立ち上げ、日本のチャンピオンとなりました。
僕は自分のことを「ラジコンの神」と言っています。単なる趣味ではありません。あるラジコンカーを手掛ける企業の立ち上げを支援したり、ラジコン業界のトップ企業のコンサルティングをしたりしていました。現在でいえば副業のような形で、企業に所属しながら手掛けていました。
そしてアジア太平洋地域モデル・ラジオコントロールカー協会の初代会長も務めました。