世の中を良くする工夫?!

世の中を良くする工夫?!

僕がプロデュースした「変なホテル」では。人に代わってサービスロボットなどが多く働いています。しかし、ロボットは完璧ではありません。言うなればセルフサービスに近い感覚があると思います。来てくれたお客さんにシステムを理解してもらい、自ら動いてもらわなければなりません。それでも困ったことが起きたら、最後には人間のスタッフが出てきます。そういう作りになっています。変なホテルは最先端のロボットを身近に感じてもらう、完璧ではないということをわかってもらうという趣旨があります。
そして実は、そこには「世の中を良くするため」の工夫もあるんです。
宿泊客が自分で機械の操作をする必要があり、操作に戸惑う人も少なくないのですが、人間がそばにいないことで、自分で一生懸命工夫するようになるんです。
ある日、小学生のお子さんを連れたご夫婦がいらっしゃいました。受付にはロボットしかおらず、一人一人自分でチェックインをしなければなりません。まずパスできたのは小学生のお子さんでした。そして次に奥様。分からないところはお子さんに教えてもらいながらなんとかパスしました。そして最後に残ったのがお父さんです。父親の威厳というかプライドが邪魔したんでしょうね。なかなかパスできません。本来なら怒ってクレームするような状況です。そして、困り果てている様子を見て、バックヤードに控えている人間のスタッフが現れて対応することに。するとクレームを言われるかと思いきや「ありがとうございます」と逆に感謝されたんです。
重要なのは、人を不便さに慣らすということ。技術による普段の便利な生活で、人々はぜいたくになり楽になっている。そのぜいたくが世界を破壊してしまうと僕は思うんです。
いかにぜいたくではないテクノロジーの使い方をできるようにするかが重要です。
すべてのロボットはあくまでも人間が使う道具であり、スマホと同じくデバイスの一つに過ぎません。だからこそ、人間の在り方が問われてくるのです。
道具は人の知恵によっていかにして正しく使うかなのです。