知恵って何? そしてその先には?

知恵って何? そしてその先には?

知恵とは何か?
その理解を深めるために、「情報のヒエラルキー(階層)富田モデル」についてお話しします。
その階層には5段階あります。

1「データ」

一番下にある階層は「データ」です。
データは、分析するための元ネタであり、それ自体には意味はありません。

2「情報」

そして、そのデータを分析して意味のあるものにしたもの、それがデータの上にある階層、「情報」です。
では、情報はどこにありますか?
自分を中心に考えると、自分の外にあるものですよね。

3「知識」

そして、その情報のうち、自分でとっておきたいと思って脳に入れたものが、上にある階層、「知識」になります。
しかし、知識はお金と同じで、蓄積だけしていても役に立ちません。
知識をたくさん持っている人、お金をたくさん持っている人は偉いでしょうか? 全然偉くない。
これはすごく大事なことです。持っているだけでは何の役にも立たないからです。

4「知恵」

では何があれば役に立つのかというと「知恵」です。
「知」識を使って人を「恵」むというのが、私の考える知恵で、誰に恵むかというと自分自身です。
知識を知恵に変えるには、多くの経験と考える力が必要不可欠。
知識を用いて自分を恵むこと。これを世界中の人がやったら、盗みや戦争は起きないでしょう。盗んで嬉しい人などいませんから。

5 最上階「?」

そしてこれらの最上位にあるのが「愛」です。
愛は究極の知恵なのですね。
アインシュタインが、自分が死んでから公開してくれと娘に宛てた手紙がヘブライ大学に寄贈されています。その手紙の中に、「相対性理論よりも大きな力が宇宙にある、それは愛だ」という内容がありました。本当ですよ。

そして、現在の多くの世界課題だって、世界中の愛と知恵を集めれば、必ずや世界は良くなる!
そう信じて、日々、自分のできることをやって行くだけです。